藤田保健衛生大学 入試の出題傾向分析

英語の傾向分析

英語の傾向分析
 長文読解問題が3出題され、その中で空所補充や語句整序などの文法問題や、同意表現、語形変化などの語彙問題が出題される。読解力だけでなく文法的側面も問われるので、総合的な英語力を試される問題といえるだろう。

 長文の内容は、医学や科学に関するものが多く、社会学的なものもしばしば登場する。分量もかなりある。他の医療系大学の過去問などを使って、こうした内容の英文に慣れておくとよいだろう。長文の内容、単語とも受験生にとっては難しく、制限時間内に正確に読むためには、実践的な長文読解の演習をしておく必要がある。語彙力も強化しておきたいところだ。

 設問に関しては、英文和訳、内容説明、内容真偽、類義語選択、空所補充、脱文挿入等、典型的な長文読解問題が散りばめられている。過去問に取り組んでみて弱点が見つかれば、しっかりと補強していこう。

ここがポイント!
  1. 論理展開を意識しての英長文読解。
  2. 設問からの必要情報のスキャニング。
  3. 構造分析による正確な英文把握。

数学の傾向分析

数学の傾向分析
 平成28年度(2016年度)入試は試験時間が80分であったが、平成29年度入試は試験時間が20分増え100分となり、私立医学部全31大学の中で最長の試験時間となる。本学の試験は、例年、英語、数学、理科の順で英語を解いた後、休憩をはさみ続いて数学のテストとなる。如何に集中力を保ち、ミスなく問題を解くかが大切となる。確かな学力は言うまでもなく、この試験時間に慣れることも意識しておいてほしい。

 平成28年度入試から、出題傾向が大きく変わり問1が8題からなる小問集合となった。平成29年度入試では、試験時間が20分増えることから大問が1題追加されるか、小問が3題から4題追加されるかは分からないが、おそらく小問が追加されるのではないかと思われる。

小問のレベルは基本~標準、大問は標準~発展でかつ記述式ということから、おそらく国公立の上位者も意識しているのではないかと思われる。

 本学の攻略法としては、小問集合を8~9割、大問を5割程度解くことを目標としたい。
  1. 小問集合は、様々な分野から出題
  2. 大問は要思考型の問題から出題されることも
  3. 面倒な数値計算にも慣れる

化学の傾向分析

化学の傾向分析
問題数は大問5~6題で、選択式・記述式併用型である。論述や描図を求める設問も出題されている。小問集合問題が多いのが特徴である。理論と有機が中心の問題構成になっている。特に問題中で有機の占める割合が高く、50%以上が有機から出題されている年度も少なくない。問題の難易度は標準的なものが多く、試験時間(60分)を考えても適切な分量と言えよう。
出題傾向としては、理論分野では各分野から平均的に出題されているが、「酸・塩基」と「反応速度・化学平衡」分野からの出題率が高い。無機分野からも万遍なく出題されており、試薬の保存法などが出題されている年度もあるので注意を要する。有機分野では毎年「天然高分子」から「糖類」,「アミノ酸・タンパク質」のいずれか一方は必ず出題されており、「合成高分子」からの出題も少なくない。「グラフ」に関する出題も多く見られるので、いろいろなパターンのグラフを対策しておきたい。

ここがポイント
  1. 化学平衡と溶液の分野が頻出
  2. 天然高分子の知識完成が必須
  3. グラフ問題の対策が不可欠

物理の傾向分析

 2011年度まで大問5題2012年度以降は大問4題の構成となっている。出題分野としては、力学からが2題、電磁気からが1題、残り1題が波動・熱力学・原子からの出題となる。2016年度までは前期入試・後期入試(2017年度より廃止)ともに原子からの出題はなかったが、2017年度は原子分野から大問1題出題された。
 例年、見慣れない設定の問題が毎年出題されている。図は少なく、問題文の誘導に乗って現象を理解する必要がある。この問題は難度が高めに設定されており計算が厄介なときも多いので、他の問題から手を付けていった方が良い。分量も60分という試験時間を考えると厳しいため、見慣れない設定の問題以外の典型問題を素早く正確に解くよう演習を繰り返しておく必要がある。

ここがポイント
  1. 力学から大問で2題が出題される
  2. 計算量を必要とする問題が頻出である
  3. 問題の難易度の見極めが必要である

生物の傾向分析

大問4題で構成されるのは前期・後期とも共通で、この構成に変化は無いだろう。頻出分野としては、細胞・組織、体液・恒常性、異化・同化が挙げられる。染色体の複製、微生物の分類は出題頻度が高いので、入念な対策が必要である。また、単純に知識を問うだけでなくグラフを読み取って考察をする問題、多分野の複合問題が多いのも特徴で、各分野に亘り深い理解が必要とされる。
記述問題は「簡潔に記せ」が殆どで、字数制限に縛られる心配はない。ただ解答欄が1行分なので、余り長くなりすぎてはいけない。書かなければならない部分、削ってもいい部分の判断が的確にできなければならない。

2013年度、2014年度では、医療や病気に関する知識を要する問題が出題されていたのが目立った。これは一般的な問題集では対策できないので、資料集などを読み込んでおく必要がある。

ここがポイント
  1. 記述は長めではなく、簡潔に書かなければならない
  2. グラフの読み取りの対策が必要
  3. 医療に関する知識がある程度必要

小論文の傾向分析

小論文の傾向分析
試験時間は60分で文字数は600字以上800字以内。出題は一題のみ。課題文を読んで指定されたテーマについて意見を述べる課題文読解型の小論文であるが、「筆者の考えをまとめ」「本文を要約した上で」「筆者の考えをふまえ」など、毎回、表現を変えながらも何らかの形で本文の要約が求められている。そのため、最初の段落でボリュームが大きくなり過ぎないように150~200字程度で本文をまとめてから本論に入ると良いだろう。
課題文の内容は「生と死の定義」や「インフォームド・コンセント」など、典型的な医療系のテーマが扱われる場合もあるが、経済や哲学など、医療系以外のテーマからの出題も多い。

ここがポイント
  1. オーソドックスな課題文読解型
  2. 本論の展開前に本文要約が必要
  3. 自分の考えを論理的に展開する